VIDEO信号について① | パターン設計開発支援サイト
VIDEO信号について
Composite Video (コンポジット・ビデオ信号)
アナログ映像信号を構成する同期信号、輝度信号、
色信号を合成して、1本のケーブルで扱えるようにした信号です。
ケーブルは黄色のRCA端子が用いられます。
同時に送る音声信号用に赤と白のRCA端子が用いられ、
3本をまとめたケーブルをAVケーブルと言う事があります。
テレビジョンに用いられるコンポジット信号には、NTSC、PAL、
SECAMの3方式があります。
モノクロコンポジット信号は、
輝度(ルミナンス)と同期(シンク)の2つの成分でできています。
この信号は、通常Y信号と呼ばれます。
色度信号(クロマ)は、通常C信号と呼ばれます。
輝度信号は電圧が高いほど明るく、
IRE(Institute of Radio Engineers)という単位でいうと、
NTSCでは白が+100IRE,黒が+7.5IREになります。
同期信号とは、
テレビ画面に表示する時の横の走査(インターレーススキャン)の
戻り区間を示す同期パルスで、-40IREのレベルになります。
色度信号は一定の周波数(NTSCでは3.58MHz)の信号であり、
同期信号のすぐ後にあるバースト信号を基準にした位相で色が決まり、
振幅が色の濃さになります。
輝度も色も混ぜて一本の信号線で扱えるようにしたため、
テレビに映す時には輝度と色を分離する必要があります。
単純な分離法は、色度信号の周波数だけを信号から抜き取る方法
(周波数トラップ)でしたが、
その周波数になっている輝度信号も同時に抜き取られて色度信号と
して扱われるため、昔のテレビでは、
縞のネクタイに虹色が付くなどの現象がありました。