
高密度実装化、搭載部品の多様化、鉛フリー化といった課題を解決し、短期間でリフローの条件出しを行っていかなければなりません。
実験によるリフローの条件出しに苦慮する事項として
・ポイントとなる箇所が不明な為、基板上の広範囲に多数の熱電対を 付けて計測・評価する必要があり実験コスト、期間がかかってしまう。
・生産を止めて実験を行う必要があり、様々な加熱条件等を試すことが
出来ず大幅な品質向上の実現が難しい。
・実験検討結果からリフロー条件などの改善だけでは対応できず、
設計変更のために設計者へのフィードバックが発生することがある。
これらの解決策としてPCを使用したシミュレーション
『SimPRESSO(シムプレッソ)』による検討手法があります。
シミュレーションを適用した場合、試作品のない上流工程からでも実装検討が
可能です。
実験前にリフロー実装上の様々な条件を、シミュレーションにて評価し事前に
有効な条件、測定ポイントを求めておくことにより、有効かつ効率的な実験評
価や実験回数の削減が可能となり実験コスト、期間の改善につながります。
シミュレーションでは、実験コストを気にすることなく、様々な条件を試行錯誤して、より有効な条件、手法が検討出来る為、品質向上にもつながります。
基板設計者も、設計段階でシミュレーションによる実装工程の評価が出来る為、
実装工程を考慮した基板設計が可能となり、実装不備による工程からの後戻りの
可能性も大幅に低減することが出来ます。