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これから数回分けて誘電現象に対して説明して行きたいで す。誘電現象はPCB設計、製作に常に存在する一つの重要 な電磁現象で、設計、製作時に考えなければならないこと で、アート電子は設計時にこのような電磁現象を考慮し、 正しい設計ルールを策定してPCBの設計に取り組んで、PCB の設計、製作の品質を確保しております。 誘電損失 誘電体に交流電圧を加えると、誘電体の電気分極が電場 の変化に追従できなくなり、エネルギーの一部が熱として 空間に放出する、このような熱で損失された現象は誘電損 失と言います。損失された量は周波数と比例になっていま す。

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■実装基板上の電流から発生するノイズ源を高精度に測定・評価 近傍界測定システム(NES-300)
○概要
 実装基板上の電流から発生するノイズ源を高精度に測定・評価する為の測定装置です。 装置本体は、広帯域電波暗箱内に設置し、外来ノイズや反射を抑えた最適な空間を ご提供します。高密度実装された基板のEMI対策及び、設計ツールとしてお役立て下さい。

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○用途
 ・携帯電話を始めとした電子機器等に搭載される実装基板のEMI対策
 ・電子機器の基板設計ツール
 ・各種無線機器のアンテナ設計、検査ツール
 ・完成品の最終動作確認試験、検査用等
○技術ポイントと効果
 ・高さを含めた高精度3次元測定が可能
 ・電波暗箱内測定の為、安定した測定が可能
 ・小型なので実験室で測定が可能
 ・専用コントローラによって、制御PCとの接続はシンプル構成
 ・各種測定器(スペアナ、SG、ネットアナ)に対応可能
 ・測定プローブは標準品以外でも装着可能
 ・DEMITASNX(NEC)と連携(データリンク)

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○特徴
 1.カメラ画像+高精度な3D測定データの重ね合わせによる解析 (編集作業等行うことなく、ノイズ特定箇所を瞬時に見極める事が可能)
 2.XYZ軸のスキャンエリアが300mmと大きい為、ノートPC等の最終製品を そのまま測定する事が可能
 3.電波暗箱内での測定による外来ノイズと反射の低減を行い、電波環境の厳しい実験室内にも設置可能 (電波暗箱はシミュレーション技術による最適環境の設計)
 4.GUIの使い易さ
   測定条件の入力手順の自動化
   PC画面のカメラ画像を見ながら測定エリアを指定するだけで測定が可能
   測定データは、エクセルデータとして保存できる為、自由に編集可能
   基板設計ソフト(シミュレーションソフト)とデータリンクが可能
 5.ご要望に応じた柔軟なハード&ソフトのカスタマイズ対応

RoHSとは、電気・電子機器に含まれる危険物質を 規定し、物質の使用を禁止する旨の指令のことで あります。電気・電子製品の生産から処分までの すべての段階で、環境や人の健康に及ぼす危険を 最小化することが、RoHSの主な目的であります。RoHSは2003年1月にEU(ヨーロッパ連合)加盟国 15ヵ国で採決された指針であり、2006年7月以降に EU圏内で発売される製品については特定物質の 使用が全面的に禁止されることになっています。 RoHSによって指定された禁止物質は6種類で、鉛、 水銀、カドミウム、六価クロム、 ポリ臭化ビフェニール(PBB)、ポリ臭化 ジフェニルエーテル(PBDE)となっています。 これらの原料物質はおおむね電子機器によく用い られて来ています。特に鉛などは、その安定性や 加工の柔軟性といった特性から、プリント基板や 電子部品類を接続する材料(鉛はんだ)として 多く採用されて来ています。ところが、酸性雨 などの影響もあって鉛を含んだ製品の廃棄物から 鉛が溶出する可能性がある、という指摘が され始め、そしてRoHSの採択によって全面的に 使用が禁止されることになりました。 日本の企業においてもRoHSの規制に対応する動き は進んでおり、主要企業の多くがWeb上などで RoHSへ準拠する趣旨の声明文を公表しています。 弊社においても環境管理のニーズ高まりより、 お客様より種々の環境調査依頼をお受けして おります。 部品サプライヤー様の協力の基、ご依頼事項に ついては100%対応を実施しております。

1:フラックスの効果と役割
フラックスは部品や母材表面の酸化物を除去し 金属表面を清浄にし、すずの母材への拡散を通して接合させる。 母材の酸化状態が強いと十分はフラックス効果を 得られず接合不良になる。 大きな熱量を必要とする部品や基板のはんだ付け時は フラックスが劣化する前に必要な熱量を供給できる 方法で対応する。 フラックスの役割、効果確認には糸はんだを 使用した手作業で確認する。

2:時間
はんだの融点以下の耐熱性の低い部品のはんだ付けは熱が部品内部に移動する前にはんだ付けを終わる 事で可能になる。 短時間で十分な熱反応するフラックス、母材に熱 を伝える装置が必要。

3:装置の設定
設定例
・下部ヒータのみで実装
・上部ヒータのみで実装
・上下ヒータの個別設定
・上下ヒータの温度差設定 等々

十分な検討事項でもあり必須の確認事項。 リードレス部品の実装時のボイド対策には 必要不可欠です。

「電気・電子機器における特定有害物の使用制限」指令(RoHS指令)が、 2006年7月1日からEU25カ国で施行されました。 EUは有害物規制の考え方を更に進め、2007年6月1日から 化学物質の総合的な登録、評価、認可、制限の制度:REACHを施行しました。
REACH(リーチ)規制 (2007年6月施行)
正式名称:Registration,Evaluation,Authorisation and Restrictions of Chemicals
       正式名称の頭文字を取り、”REACH”と呼びます。

【概 要】
EU域内で販売されるほぼ全ての化学物質について 安全性評価を義務付け、その情報を登録させる。
「生産者責任」と「予防原則」の徹底が目的で、 これまで規制対象外だった10万件の既存化学物質にまで
規制が拡大されます。 REACH規則は全ての産業に適用されるので、 RoHS指令等に無関係だった企業も無関心で いられなくなる可能性が高いと言えます。

【目的】
人の健康と環境の保護、欧州化学産業の競争力の維持向上など

【特徴】
以下の新たなアプローチが欧州の化学物質規制に導入されます。
◆既存化学物質 と新規化学物質の扱いを、ほぼ同等に変更。
◆これまでは政府が実施していたリスク評価を、事業者の義務に変更。
◆サプライチェーン(流通経路)を通じた化学物質の安全性や取扱  いに関する情報の共有を、双方向で強化。
◆成形品に含まれる化学物質の有無(濃度)や用途についても、情報の把握を要求。

完成品メーカは部品に含まれる化学物質を把握する必要があり、 日米欧の電気・電子業界は、情報開示基準を統一することで合意しました。 今後は、EU向けの場合は、製品に使用されている、化学物質を把握し開示する必要が生まれて来ます。

■S-NAP PCB Suite ver.2 をサポートするツール群
 ○回路エディタ/回路シミュレータ
  回路エディタは、部品の内部等価回路(サブサーキット)を作成する為 に用います。ICやコネクタ、誘電性負荷などの内部回路を、端子間の 回路として記述します。また、このエディタは回路解析機能も 有しており、等価回路の動作確認も容易に行うことが出来ます。 回路素子にはマイクロストリップラインやトリプレートラインなど 伝送線路部品も含まれており、パターンの理論的な伝送特性解析を 行うことも可能です。
○テストベンチに連動するグラフ機能
テストベンチでプローブを固定すると、リアルプローブで表示されているグラフ情報はグラフドキュメントに送られ、グラフが作成されます。 このグラフドキュメントは固定されたプローブと連動しており、 素子定数の変換などを行い再解析した場合には、自動的に表示データが 更新されます。タイトル機能を用いてレポートとして用いる事もできます。 作成可能なグラフ数に制限はありません。
○シンボルエディタ機能 ガーバーファイルから基板情報を読み込んだ場合に、実装状態の 基板とするためには部品をマニュアルで実装する必要があります。 シンボルエディタは、任意形状の部品を作成する事が可能です。
■CADVANCAE αⅢ-Design/CADVANCE αⅢ-EyeDesignとの連携で、 プリント基板CADデータを高速読み込み。
○CADVANCEを用いた場合のメリット CADVANCAE αⅢ-Design及びCADVANCE αⅢ-EyeDesignは、 ㈱ワイ・ディ・シー社が開発しているプリント基板CADソフトウェアです。 このCADソフトウェアは、S-NAP PCB Suiteへの出力メニューを備えており、 CADVANCE αⅢ-Designで設計されたプリント基板データは、わずか数十秒で S-NAP PCB Suiteにエクスポートする事が出来ます。 エクスポートされるデータは、基板のパターン情報の他、実装部品情報、 ネット情報が含まれ、S-NAP PCB Suiteでの解析に高速に移行できます。 実装部品を含めたすべてのパターンの解析ばかりでなく、電源やグランドなど 特定のネットだけを選択すれば、一部分の解析でも容易に行うことが出来ます。
■カタログ送付依頼、製品デモ予約、評価版の貸出しをご希望の方は、 下記よりお問合せ下さい。

日本の品質管理活動の特徴に『全員参加』がよく 挙げられています。これは歴史的な背景からうたわ れたものであります。社内で最終的に品質を保証 する検査実施部門の人だけでなく、会社トップ、 管理者、職場担当者に至る 全員が 検査実施部門 だけでなく 営業、技術、購買、製造、総務部門に 至る全部門が、また正社員だけでなく派遣社員、パート社員、など全職種の方々がさらに、関係 会社、部品メーカー、協力会社までの全員で品質 管理に活動に取り組むことが奨励されています。 活動に当たっては、活動目標の設定、必要な役割と 責任が明確にされ、各組織、各個人の役割と貢献の 方法が決められ、組織全体の協力の下に総合力が 発揮できる様に工夫がされています。QC、TQM 活動普及の過程で、これまで品質管理活動を意識的 に行なっていなかった各層や組織を如何に巻き込む かということで『全員参加』がある時期 キャッチフレーズとして使用されて来ました。 当初はそれで良かったのですが、参加というのは、 自由意志的な意味があり、今までは自分の仕事で ないものに取り組む、良いものなら取り入れようと いう 受身のニュアンスがありました。 また全員参加を促すために『小集団活動』や 『改善提案制度』により改善活動が導入された 経緯もあり、品質管理活動といえば 改善活動と 勘違いされる様になって来ました。 品質管理活動は、会社トップ以下従業員全員が 役割を担っており、個人の業務の中で同時に 取り組む内容であります。個人業務処理の後で 行なったり、まとめて品質管理活動をしても 改善効果は上がりません。 品質管理活動は『全員参加』というより 『全員の責務』で取り組むべき重要なテーマで あると思います。弊社ではこの様な考えで日々の品質管理活動を 進めております。

昨今、お客様からハードウェア開発、ソフトウェア開発の依頼が増えております。 弊社では様々な開発ニーズにお応えする為、アナログ、デジタル、ソフト、FPGA開発と、 それぞれの分野を得意とする担当者を用意しております。 これにより回路の検証から部品手配、実装、組み付け、検査に至るまで、 トータルで製品開発をサポートさせて頂きます。 これにより、開発担当者様には、業務のコアとなるシステム開発や構想設計等に注力して頂くことが可能です。 また、単純なハード開発の依頼だけで無く、
・現行の製品のノイズを減らしたい
・試作品が誤動作して困っている
・製品コストを減らしたい
・製品のサイズを小さくしたい 等 様々な問題解決を含む開発についてもご依頼が増えております。

そのソリューションの一つとして!■S-NAP PCB Suite ver.2 があります。


 ○試作レスを目指すS-NAP PCBのテストベンチの解析モード詳細の解説をします。

   ①オシロスコープモード
このモードは、あたかもオシロスコープで波形を観測するかのように、 基板上の任意の端子をプローブ で触るだけでその点の電圧波形、電流波形を 観ることが出来ます。また同時に周波数スペクトルも表示されます。 インパルスノイズの重畳波形やアイパターンなども観測可能です。

②テスターモード
このモードは、あたかもテスターで抵抗を測る場合のように、 基板上の任意の2点間のインピーダンスを観ることが出来ます。 実際のテスターでは直流抵抗だけですが、このモードでは 高周波領域まで即座に表示します。

③スイープジェネレータモード

このモードは、スイープジェネレータを付けたかのように、 任意の端子における周波数特性を観ることが出来ます。 例えば、電源端子にスイープジェネレータを取り付け、 ICの電源グランド端子で特性を観測すれば、容易に電源回路周りの周波数特性をする事が出来ます。

④Sパラメータモード
このモードは、ネットワークアナライザを用いて測定した 場合と同じ機能を提供します。ポートは任意の端子間に 取り付け可能で、ポート数制限はありません。 解析結果はN×NのSパラメーターが計算されます。 高周波特性の検討時などに用いる事が出来ます。

⑤タイムリーなビューワ機能(電圧分布・電流密度分布等)
オシロスコープモードやSG解析モードで解析したときの結果を 基にして、即座に基板全体の電圧分布、電流密度分布を 観測する事が出来ます。信号条件や負荷条件、素子定数を 変更した時の電圧、電流密度分布の違いを容易に比較検討できます。

■カタログ送付依頼、製品デモ予約、評価版の貸出しをご希望の方は、 こちらからお問合せ下さい。

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○概要
 S-NAP PCB Suiteは、実装状態のプリント板の電磁界シミュレーションを行うソフトウェアで、 大規模プリント板問題を独自の手法で解析します。 パターン解析時と実装素子解析時の解析エンジンを分離する事で、 素子変更や負荷条件を変更した場合などの特性の違いが高速に解析可能です。
分割された新しいシミュレーションスタイル
(1)フェーズ1 ・プリント基板のデータ取込み。CADVANCE I/F使用の場合、1分足らずで実装部品を含めて読み込む。 ・部品表読み込み機能を用いて、抵抗値キャパシタ値等を設計。 ・ノイズ源等を含むICの等価回路を設定 ・電磁界解析により、素子端子間の結合情報を計算 ・素子端子結合度をSパラメータとして保存 (2)フェーズ2 ・必要に応じて、素子定数を変更したり削除したりします。 ・外部信号源や負荷、ジャンパー線等を設定 ・素子を含めて基板全体を解析 ・応答特性や電圧、電流密度分布等を表示し検討を行う ・問題を明確にし、(1)に戻り対策をする ○
パワフルで高速な電磁界解析エンジン  多層プリント基板の層間結合を含む電磁界特性は、ヘルムホルツ方程式を基礎方程式とし 周波数ドメインで高速に解析されます。パターン要素間全体の磁界結合と電界結合が計算され、 伝送線路モードであるとか固有モード共振であるなどの区分を考える必要は無く、 自動的にこれらのふるまいは盛り込まれていきます。[フェーズ1]のQ-DATA計算は、 基板サイズに依存しますが、数分〜数時間で終了します。[フェーズ2]の電圧、 電流密度分布でも電磁界解析を実行しますが、多くの場合1、2分程度で終了します。 ○テストベンチの解析モード ①オシロスコープモード ②テスターモード ③スイープジェネレータモード ④Sパラメータモード ⑤タイムリーなビューワ機能(電圧分布・電流密度分布等)

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弊社内で日々品質改善活動を実行しておりますが  品質の是正処置も品質保証Gの重要な業務となって おります。 組織は、再発防止のため、不適合の原因を除去する 処置を実行致します。是正処置は、発見された 不適合のもつ影響に見合うものであります。 次の事項に関する要求事項を規定するために “文書化された手順”を確立することが重要と なります。下記に品質是正処置対応の対応に ついて記載を致します。 

是正処置の6ステップ
①不適合(顧客苦情を含む)の明確化 不適合の定義  と判断基準
②不適合の原因の決定 何故なぜ5回以上、真実は 一つ、複合汚染に注意
③不適合の再発防止活動の必要性の評価
④必要な是正処置の決定・実行 
⑤実施した是正処置結果の記録
⑥実施した是正処置のレビュー

★②項が是正処置をする上で重要内容でKeyと なります。
 現在弊社においてもこのステップに沿って是正処置 対応を実行し品質維持向上に努めております。

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測定システムの装置本体は、広帯域電波暗箱内に設置し、外来ノイズや反射を抑えた最適な空間で、 高密度実装基板上の電流から発生するノイズ源を短期間かつ高精度に測定・評価を行います。
・社内設備が埋まっており出荷に間に合わない。
・技術試験場等での電波暗室レンタルの申請に時間が掛かる。

・開発担当者の時間が限られ、実機測定まで外部へお願いしたい。

・シミュレーション結果と実測の比較を基に次の試作に活かしたい。
上記のような悩みをお持ちの方、興味のある方はご連絡下さい。

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環境への配慮は、以前の生産活動による公害防止から地球全体の環境維持へと幅広くなってきています。
ソルダリングに関係した環境関連法令・規制
・水質汚濁防止法
・土壌汚染防止法
・ROHS
・地球温暖化に対する京都議定書
・ELV指令
・VOCフリー
・ハロゲンフリー

上記の中で問合せを頂く事もある ROHS,ハロゲンフリーを整理してみます。

〜ROHS〜
EUによる電気、電子機器における特定有害物質の使用制限の指令。 2006年7月に施行。Pb,Hg,Cr+6,PBB,PBDF:1,000ppm以下 Cd:100ppm以下 の規制 により 日本主導で検討のSn-Ag-Cu系はじめ鉛フリー合金が 世界標準のとなり鉛フリーが普及。

〜ハロゲンフリー〜
ハロゲンとは、周期表で17族に分類される元素の総称で、フッ素(F)塩素(Cl )臭素(Br)ヨウ素(I)などが該当し、これらハロゲン元素を含んだものは焼却の際に不完全燃焼を起こすとダイオキシン発生を
もたらす危険がある事から規制の動きも出ています。 日本ではハロゲンフリープリント配線板の規格を2006年に制定。 アメリカでは環境保護団体の要求によりエレクトロニクス製品から塩素系、臭素系難燃剤、PVCの使用制限の動きが出てきています。 主にフラックスに含まれるハロゲンについてJEITA規格として ET-7304 ハロゲンフリーはんだ材料の定義 を2009年に公布し定義、ハロゲン含有量の測定方法を 規定。 現状は一部のメーカーで行なわれているに過ぎないが動きが増加する可能性に対し、ソルダ材料メーカーではハロゲンフリーソルダ材料の開発を加速しています。

社内では、新人研修において鉛フリーはんだ、共晶はんだについて触れる項に差し掛かっています。
環境関連法令、規制について自分達の復習も兼ね整理してみました。

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①ISO14001の要求事項は仕様(スペック) 52の要求事項と、この要求事項を合わせた 17項目から成り立っています。
②環境マネジメント文書は仕様に基づいて業務活動や 事業活動を記述します。 ISO14001は仕様に基づいて書かなければ、認証取得は出来ません。文書化を要求されている 要求事項は多くありませんが、ISO9000シリーズ を作った場合は文書化の量が多くなる傾向に あります。実際には方針書を書いたマニュアルと、 そのマニュアルを実現する手順書で構成されている ケースが多い傾向にあります。手順書は、マニュアルの 内容を理解した上で、実際に作業を行う作業者 が記載し、訂正する方法がベストであります。
③環境マネジメントシステム(EMS)は経営システムの一部 EMSは担当者がマニュアルや手順書を管理して終わり   と言う企業が多いです。同様に、EMSを導入して  文書管理を実行するメンバーが増えた事例もよく 聞くことがあります。しかし、EMSは本来経営 システムを、一人一人が行っている業務を環境と 言う視点から見て、ムリ、ムダ、ムラを無くす為の 継続的な変革や改善を意識し、実践をして行く ものであります。EMSを導入すれば、企業体質が  強化され、生産効率が向上することが本来の姿で  あります。将来、労働安全衛生マネジメントシステムが 制定された場合でも、労働安全衛生と言う視点 から見て、同様のことを実践すれば問題は ありません。環境と言う視点を産業廃棄物の処理  と言う狭い範囲で見ている企業も多く見受け られますが、環境の視点を広く見ておけば、将来  労働安全衛生で実行する事項は少なくて済むと思います。 

■環境マネジメントシステムの構築   一般的な構築の手順を記載します。

   ①トップ・ダウンと経営層の方針表明
   ②環境推進チームの編成
   ③EMS構築に必要な規格の準備
   ④実行組織の確立
   ⑤ISO14001規格の内容理解
   ⑥初期影響評価の実行
   ⑦環境影響評価の実行
   ⑧著しい環境側面を決定する
   ⑨環境方針の策定
   ⑩目的・目標及び環境マネジメントプログラムの作成
   ⑪環境マネジメントシステムの作成(文書化)
   ⑫EMSの実践、運用開始
   ⑬内部環境監査の実施
   ⑭マネジメントレビユー(経営層に依る見直し)
   ⑮継続的改善の実施
  重要なことはあくまでも『トップ・ダウン』で 実行すること。

弊社も環境ISO14001の認証を2011年に取得し 今年外部認証機関の監査を受け無事認証を 更新をすることが出来ました。 上記記載内容に基づき、今期の環境計画を立案し全社一丸となって環境マネジメントシステムに取り組ん でおります。

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先日 ISOの更新監査がありました。 更新監査では、普段自分たちでは、気づかない点を指摘いただけるので、改善するよい機会ですが、今回も大きな問題はありませでしたが、今回の監査でも幾つかの改善事項をいただきました。 その中に“教育・訓練”に関する事項があります。 現状は業務を遂行する為に、「スキルマップ」を活用し 勉強会の時間を設け知識、技能の習得を行なっております。 絶えず変化する環境、状況の変化、 作業内容の変化への適応力 (新しい仕事に対する知識、技能をいかに習得するか)が求められているということですあり、それを仕組化し実行していくことが課題です。
①現状持っていなければならないスキルの抽出、将来必要となる人材像・スキルを想定
②社員一人ひとりの現状の保有スキルの把握。
③ ①、②の対比を行い、その乖離をレベル(質) から分析。
④不足しているスキルを明確にし、優先度を上げて取組む事項に集中する。
⑤定期的な確認 (必要な技能がズレてきていないか、各々の習得度、進捗度、出来ていた事が出来なくなっていないか)
各自のスキルアップを通してお客様へより 貢献できるように努力していきます。

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ノイズ対策シミュレーションに対する考え方や、有効性を決めるのは あくまでお客様であり、お客様によって様々な考えを持たれています。 シミュレーションの効果はシミュレーションソフトを使う側の考えを 優先しないよう慎重に選定をしなくてはいけません。 ポストシミュレーション的考え方を重視し、 パターン設計完了間近で配線の引きなおし、 場合によっては、配置の変更をせざる終えない状況となってしまい、 開発工期に影響を及ぼす場合も発生しています。

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■パターン設計完了後に、ノイズチェックをする事が目的となっている 。開発部門の方は、パターン設計部門や解析チームの責任において、 ノイズに強い設計をする事を課題とし、他人事のように振舞う場面を 見ることもありますが、ノイズに強い基板をつくる為には、 開発部門(上流部門)の協力が必要不可欠であるという考えに、 意識を変える必要がある事も忘れてはいけません。 現在お願いしている設計会社(Sim依頼会社)から、シミュレーション結果として波形は見せてくれるが、 その対策方法や、比較結果を見せてもらえないというお話をお聞きします。

 
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①シミュレーション解析で改善した内容を教えてほしい。
②検証した内容・結果をレポートとして提出してほしい。
③実機との比較結果を提出してほしい。

■今まで外注に丸投げで依頼をしていた為、社内にノウハウが無く、 結果が出てもどこを、どのよう改善するべきか判断できない。 アート電子では、お客様に喜んで頂いたシミュレーション経験を活かし、 お客様毎に解析メニューを考えご提案をさせて頂いております。 シミュレーション対応について、シミュレーションソフトについて、 相談が御座いましたら、ご連絡下さい。

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本日は開催初日でしたが、大変盛況でした。
会場では、研究機関との共同開発による高度な実験や、講演が至る場所で行われていました。
出展では、とりわけ熱解析やノイズ解析といった、シミュレーション関係の展示が多く、 来場者の関心もそちらに向いている印象です。
海外メーカー含め、競争が激化している中で、 開発のスパンはますます短くなり、 熱やノイズといった問題は、事後検証からの改善では間に合わなくなってきている現れなのかもしれません。

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前回 弊社ISO更新監査が6月に実施されることを記載させて頂きました。6/5〜7日 外部認証機関に依る ISO更新監査が実施され いろいろとコメントはありましたが 指摘事項なしで無事終了することが出来ました。監査ポイントは品質マネジメントシステムの一般要求事項に沿った活動がされているかと言う視点で個々の部署の内容チェックが実施されました。

 

品質マネジメントシステム一般要求事項とは

 ①品質マネジメントシステムに必要なプロセス及びそれらの組織への適用を明確にする。
 ②これらのプロセスの順序及び相互関係を明確にする。
 ③これらのプロセスの運用及び管理のいずれもが効果的であることを確実にする為に必要な判断
  基準及び方法を明確にする。
 ④これらのプロセスの運用及び監視を支援する為に必要な資源及び情報を利用できることを
  確実にする。
 ⑤これらのプロセスを監視し、適用可能な場合には測定し、分析をする。
 ⑥これらのプロセスについて、計画通りの結果を
  得る為、且つ、継続的改善を達成させる為に必要な処置をとる。
 
 現在弊社はこの要求事項に沿った活動をしておりますが まだまだ改善の余地があります。
 次回の更新監査に向けて 改善を進めて参ります。
 

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弊社では、開発型企業様の仕様、要望での回路設計から実装組立・検査まで行っておりますが、開発型企業様の製品ですので、要望の中で、試作品での、環境試験の依頼も時々あります。製品として、色々な環境での安全、特性、耐性を保証するために、必要な工程で有りますが、手間も時間も掛ります。環境試験には、代表的な項目は、下記が有ります。

内容
  1.温度、湿度、振動、衝撃、等の環境試験
  2.EMC等の電波、電磁的障害試験

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実装部門の製造技術Gでは、プリント配線板の取扱いにおける注意点
①銅箔表面に各種の汚れが付着していない事
②銅箔表面に他の金属によって傷付けられていない事。
③保管期間、保管方法
④素手で触らない事

など、当たり前のことですので、ここにあげることも必要ないと思いましたが、意外と徹底されていない企業もあるようです。
技術的な面でいくと、マニュアルソルダリング(手ハンダ)作業の際の基本的な必要条件
①金属表面の清浄
②最適温度での加熱
③適切なソルダ量の供給

基本的な原理原則を地道に習得し実践してきた結果、バックデータからご提案、サポートさせて頂いています。

■上流設計から行うことで、生産技術に関するご提案をさせていただきます。これも設計と製造が 同じフロアーにあることで、相乗効果が生まれます。

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ライン設計・設備設計の量産トラブル対策
 ライン設計・設備設計において量産トラブルを未然に回避する為には、製造現場での改善活動に参画し、経験を積んで、ノウハウを身につける事が必要です。工程内の慢性不良、製品の段取り替え、作業者が変わった時の作業や生産性のバラつき、設備上のトラブルに、ライン設計・設備設計上の問題が発見されることが多くあります。量産工程では、これらの対策結果をMP(Maintenance Prevention)設計に反映させています。MP設計とは、設計段階で、故障しないで、保全がしやすく、また不良を発生させずに、安全で操作性の良い設備を開発、工程設計する活動である事を、試作開発をサポートするアート電子として量産工程での課題認識を高め、フロントローディングを推進する事で、お客様の量産立上げに貢献できます。量産実装工程と同等設備、材料指定での生産対応で試作時の問題をフィードバック致します。


MP設計の領域
 ○信頼性:機能性低下、機能停止を起こさない性質
 ○保全性:劣化の測定、劣化の復元の容易さを表す性質
 ○自主保全性:運転部門が短い時間で簡単に清掃・給油・点検などの保全活動を果たせる性質
 ○操作性:設備の運転や段取り替えの際、正しい操作が迅速・確実に行える性質
 ○安全性:人体に直接的間接的に危害を及ぼさない性質
 ○省資源性:エネルギー、刃具、油脂など設備の運転に必要な資源の効率の良さを表す性質
 ○融通性(フレキシブル性):将来の製品の変化を予測しておき、製品が変わったときの
              設備変更の容易さを表す性質

お問合せ

社内に活用できずに眠っているソフトウェアはございませんか。
新規ソフトウェア導入に際して、ソフトウェアを上手に活用できるかどうかを分けるポイントは主に3つです。

①ソフトウェア導入の目的と運用方法が明確になっている。

②ソフトウェア管理の担当者、サポート体制が確立している。

③ソフトウェア立ち上げがスムースに進む環境が整っている

ソフトウェアを導入する際に①、②を考慮するのは当然ですが、
意外と盲点になるのが③の項目です。
ソフトウェア立ち上げ時には思った以上の労力がかかり、担当者の負担となります。
結果、ソフトウェア導入後、立ち上げまで行えずにソフトウェアを活用できていない、という事例を聞くのは珍しくありません。

弊社からご提案させて頂くソフトウェアは、全て社内で運用しているソフトウェアです。
導入の際のご提案、導入後のサポートは勿論ですが、
導入時の環境構築についても強力にサポートさせて頂きます。

こういったツールが欲しい!こんなソフトを探している!等、具体的でなくても構いませんので、
ご相談頂ければ、弊社より可能な限りの提案、サポートを致します。

以下は弊社で運用・販売しているツールの一例です。


株式会社YDC        CADVANCEαⅢ製品群(プリント基板設計統合ソフトウェア)
株式会社MEL      S-NAP製品群(プリント基板解析、高周波解析)
富士通          SimPRESSO(設計者向け、部品実装評価解析ソフトウェア)
ダイナトロン株式会社 PC-MOUNT-CAM(実装図作成ソフト)

お問合せはこちら

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現在弊社では6月に実施されますISO更新監査に    向けて規定類が正しく運用 されているか、また品質記録類が決められたルールに従って保管されているか のチェックを実施しております。 今回は品質メネジメント8原則について記載をさせて頂きます。

 

8原則
  1.お客様を重視する組織
  2.リーダーシップ
  3.従業員の熱意ある参加
  4.プロセスアプローチ
  5.マネジメントプロセスへのアプローチ
  6.継続的改善
  7.意思決定に向けての事実の基づくアプローチ
  8.供給者よの互恵関係

すべて重要な内容ですが 1項のお客様を重視する組織について記載を させて頂きます。
組織はお客様があって初めて成立するものです。従って、組織は、お客様の 現在及び将来に渡るニーズを理解し、お客様からの要求事項を満足させ、 お客様の期待以上のものを提供することです。
お客様を重視する組織という本原則を適用するにあたっては一般的に、 次に示す施策を実施します。

 ・お客様のニーズと期待とを理解する。
 ・組織のゴール及び目標がお客様のニーズと期待と繋がりを持つ様にする。
 ・お客様のニーズと期待を組織全体に伝達する。
 ・お客様の満足を測定し、その測定結果に基づき対応を実施する。

 弊社ではこの様な視点で毎日の業務に取り組んでおります。

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プリント基板やパターン設計の開発ノウハウの構築で企業競争力のアップを支援します。シミュレーション設計支援から小ロットSMD実装サービスまでトータルにサポートします。

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アート電子株式会社

住所

〒433-8104
静岡県浜松市東三方町23-5

アクセス

浜松駅バスターミナル⑬のりば
50 市役所:山の手医大 浜工東下車(所要20分)
56 市役所・萩丘住宅テクノ都田浜工高前下車(所要20分) *アート電子社屋まで ともに 徒歩5分