TTL とCMOS のインタフェースの回路設計をする場合の注意点として
アンダシュート、オーバシュートはスペック内にすることです。
TTL ICからの出力でCMOS LSIを駆動する場合、
アンダシュートノイズや入力レベル不足で誤動作する場合があります。
これは、TTL IC の出力インピーダンスが低いのに対し、CMOS LSI の
入力インピーダンスは非常に高く、反射によりアンダシュートを発生する為です。
また、入力レベルにおいても、TTL レベルとCMOS レベルとに差があり、
特にハイレベル側の電圧不足が問題となります。
対策方法として下記があります。
(1)TTL IC の出力端子に抵抗を入れアンダシュートを防止する。
(2)CMOS IC の入力にプルアップ抵抗を取り付ける。
(3)専用のインタフェースIC を使用する。

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