■EMC対策の部品の選択(抵抗編)
受動部品は寄生的な抵抗、容量、そしてインダクタンスを含んでいる。
EMC問題が発生する高周波領域では、これらの寄生成分が問題となり、その部品が異なった挙動を示す。
例えば、 高周波領域においては、
皮膜抵抗はコンデンサ (0.2pF 程度の並列容量により) になるか、
あるいはインダクタ (リード・インダクタンスと抵抗により) となる。
また、これら2つが共振し、より複雑な挙動を示すこともある。
1kΩ 以下の皮膜抵抗は通常は数百 MHz まで抵抗性を持つが、巻線抵抗は数 kHz 以上では使いものにならない。
これらの、寄生成分が小さく、より高い周波数までその抵抗性を持つ為、
EMC対策としてSMD抵抗が推奨される。
例えば、1kΩ以下のSMD抵抗は、通常は 1GHz でも抵抗性を持つ事が出来る。
 
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