LVDSについて | パターン設計開発支援サイト
LVDSについて
データ伝送方式の一つで差動伝送の代表格です。
数100Mビット/秒以上と高速の信号伝送を実現するために、 振
幅を数100mVに減らした入出力信号レベルの仕様です。
低振幅としたことで雑音の影響を受けやすくなりますが、
シングル・エンド伝送ではなく差動伝送にして解決しています。
シングル・エンド伝送とは、
1本の信号ラインと共通グランドで構成された形で、
高速信号や長距離伝送の場合にノイズ特性が弱い欠点があります。
また、多数ビットの情報を伝送するためには本数を増やす事になり、
大規模な回路では配線が多くなってしまいます。
差動伝送は、
2本の信号ラインがそれぞれ反対向きの信号となって伝送され、
受け側で2本の信号の差分を信号として受け取る方式です。
高速信号向きのため、多数ビット信号を並べ替えて1つの信号にして伝送できます。
つまり、シングル・エンドの多数ビット分を2本の伝送線路だけで伝送できます。
2本の差分を信号として受け取るため、
伝送線路の途中でノイズが混入したとしても2本の線路に同じ方向の
同じレベルのノイズとなって受け側でキャンセルされるため、
ノイズに強い伝送方式です。
通常は、受け側の2線間に100Ωのブリッジ終端を入れて用います。

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