マイコン、FPGA、インターフェースIC等で、I/O電圧が異なる時の対処法② | パターン設計開発支援サイト
■オープン・ドレインICの利用
オープン・ドレインICは,バス・バッファICの簡易版と思って下さい。
違いはIC内部の出力回路部分を簡略化することで、
”L”レベルの出力はできるが,”H”レベルの出力に関しては
電圧を出力しないというものです。
”H”レベルの出力しないとは疑問に思うかもしれません。
これは出力電圧を得る方法が設計者に委ねられていることです。
オープン・ドレインICでは出力電圧を得るために、
外部に”H”レベルにしたい電源電圧と抵抗を接続します。
これにより,”H”レベルは1Vだろうが2.5Vだろうが48Vだろうが,
ICが破壊されない限り任意の電源電圧に決められます。
オープン・ドレインICの出力端子に、3.3Vに直結した抵抗を用意すれば、
”H”レベルは3.3Vになります。

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