はんだボール | パターン設計開発支援サイト
はんだボールは大きさ、発生位置から発生原因の推定が可能です。
大きさですが、はんだ粉の単独流出か、複数個の融合なのかに着目します。
はんだ粉径は10〜40μmですので、50μm以上の大きさの場合は、
複数個の融合と考えられます。
発生位置ですが、フラックスの外側に発生するボールは、
1:「印刷部からの飛散」
2:「付着」 の2つの原因に分かれます。
1:「印刷部からの飛散」
吸湿によりフラックス中の水分量が増加するとリフロー炉内で突沸し、
パッド周辺にペーストが飛散する。
この状態ではんだが溶融するとフラックス外のはんだボールとなります。
はんだ粉は一粒づつ飛散する事はありませんので、 大ボールとして残ります。
2:「付着」
付着によるはんだボールの例です。
・メタルマスクの基板面に付着していたはんだ粉末の転写。
⇒対策・処置 メタルマスク洗浄強化、検査強化
・手はんだによるリペア、後付時の付着
⇒対策・処置 手はんだ技能向上、検査強化
・印刷ミスのペースト拭き取り時の付着
⇒対策・処置 印刷ミスした基板の再利用禁止、洗浄方法再考、
検査実施
・チップ部品外部電極の不具合によるはんだ爆ぜ
⇒対策・処置 部品改善、部品変更
付着の場合は、はんだ粒、溶融はんだが直接基板に接触する為、
付着形状がいびつになっていることも多いです。
ボール形状、付着部周辺のフラックス有無も、その原因を考える場合の
大切な情報源の為、注意深く観察する事が重要です。

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