■フレキシブル銅張積層板について
フレキシブル銅張積層板の絶縁材(ベースフィルム)には、 ポリイミドフィルム、及びポリエステルフィルムが多用されている。
ポリイミドフィルムは、耐熱性を含め、 バランスが取れた優れた特性を生かし、幅広い用途、分野で使用されている。
フレキシブルプリント配線板用銅箔は、 製法により、電解銅箔、圧延銅箔の2種類に大別される。
○これらのベースフィルム及び銅箔を積層一体化するために、接着剤を使用し、
銅箔、接着剤、ベースフィルムの3層で構成させる。
これを、3層フレキシブル銅張積層板と呼ぶ。
3層フレキシブル銅張積層板は、
ベースフィルムに接着剤を塗布し、予備乾燥後、銅箔を貼り合わせる。
その後、熱処理を行い、半硬化状態の接着剤を完全に硬化させる。
通常は、2層フレキシブル銅張積層板に対比して、
安価な3層フレキシブル銅張積層板が、各種用途で多用される。
但し、銅箔とベースフィルム貼り合わせ後、接着剤を硬化させても、
用途によっては、部品実装時の熱や超音波で接着剤が軟化し、接続信頼性を損なう。
このような用途では、接着剤を使用しない2層フレキシブル銅張積層板を
採用する事例が増えている。
○2層フレキシブル銅張積層板の製造方法
①メタライズ法:ポリイミドフィルムの表面を導電化処理し、
その後電解銅メッキを施し、銅箔を形成する方法。
②キャスティング法:銅箔上にポリイミドフィルム樹脂液を塗布し、
その後熱処理を行い、ポリイミド樹脂を硬化させる方法。
③ラミネート法:ポリイミド樹脂を塗布したポリイミドフィルムに銅箔を
貼り合わせ、その後熱処理を行い、ポリイミド樹脂を硬化させる方法。

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